土とは何だろうか? (学術選書)価格: 1,575円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 「土とは何だろう」,そう思った方は,迷わずこの本から始めるべきでしょう。
私も,正直,土とは何か,砂と土との違いは,砂に有機物が混ざったものが土,くらいにしか思えず,しかしそれで正しいのか,ずっとよく分かりませんでした。
この本は,そのあたりの,専門家なら当たり前すぎて下らないと思える部分から,きちんと解きほぐして進んでくれています。
難しくありません。専門馬鹿向けの本でもありません。
主な視点のベクトルは,農業と土との関係であることは否めません。
しかし,この本が,土そのものについて,専門外の者に,基本 |
新しい薬をどう創るか―創薬研究の最前線 (ブルーバックス)価格: 1,092円 レビュー評価:4.0 レビュー数:5 アステラス会長がある雑誌の冒頭で言っていますが、臨床を知らない薬剤師がいい医薬品を開発できるわけないと。この本を読むと薬学部への夢が広がります。でも夢だけです。
基礎創薬分野で日本の大学は弱すぎます。かといって製剤開発という臨床に近い部分でも教育が不足しています。
産官学の中、最も学が弱いです。美談より実績に期待します。
本自体は社会人1年生にも読ませる価値はあります。
|
京都大学数学入試問題50年―昭和31年(1956)~平成17年(2005)価格: 3,990円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 京大の数学の入試問題は東大を含む他大学にはない独特の味があり、なかなか一言では言いにくいのだが、計算力よりも思考力を徹底的に試すといったところがある。例えば、この本に収録されている昭和47年に出題された333の問題はある意味で代数系の問題といってよく、高校数学の範囲を逸脱しているといえば、確かにそうなのである。群論のさわりぐらいを勉強してあれば何でもないのだが(しかしそんなことを高校生に期待すべきではない!)、結合律
(a+b)+c = a+(b+c)
と交換律
a+b = b+a
の成り |
|
|
|
|
|
緑の世界史〈上〉 (朝日選書)価格: 1,785円 レビュー評価: 5.0 レビュー数:2 イースター島の悲しい歴史が第1章に配置される所に本書の主題が明らかにされています。 人類5万年の世界史を語るときに、ちっぽけなイースター島が第1章を占める。 それほど、この島の歴史は重要なのです。 続いて、シュメール、インダス、ギリシャ、ローマ、マヤ等の古代文明の姿が冷静に描かれています。人類がそこにある植物、動物を利用して繁栄を築き、そして資源枯渇により衰亡した姿を、作物と家畜の性質や収穫量を挙げて丁寧に説明しています。 最後に現在が人類史のクライマックスであることを人口、燃料消費量等のグラフを用いて丁寧に説明しています。 著者は細かい史実にも造詣が深く、うならせ |
科学論文の英語用法百科〈第1編〉よく誤用される単語と表現価格: 5,775円 レビュー評価:4.0 レビュー数:6 「この表現はこれでいいんだっけかな?」
と英語論文を書いているときに思うことは多々ある.
そんなときに,念のために本書で使い方が間違っていないか確認すると,
意外と間違った使い方をしていることが多いことに気づかされる.
簡単な単語ほど思いこみで誤用しがちであることが分かる良書である.
英語論文を書く場合には,常に傍らに本書を置いておくことをお薦めする.
ところで,
第1編 よく誤用される単語と表現
第2編 前置詞、冠詞、代名詞
第3編 動詞
第4編 文 |
|
工学的穴馬券入門―京都大学競馬研究会名誉会長が教える (競馬王新書)価格: 945円 レビュー評価:3.5 レビュー数:2 穴狙いの基本的な部分が書かれています。その点はマズマズです。
気になった点は総流しを薦めている点です。
「こんなの来るかい!」という馬を逃さないためには、総流しの必要があるかも
しれませんが、最終的に回収率を考えた場合はどんなもんかと・・・
穴を拾うという点では工学的?ではあるのかもしれませんが、数学的ではないと思います。
あと、190ページの本なのに60ページが対談になっていて、
その分をもっと穴馬パターンの分析にまわして欲しかった気がします。
タイトルに入門とついているので、あ |